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「心理面が事故に及ぼす影響編」

焦りが事故を誘発する 2009/12/06

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 週末安全運転ワンポイントアドバイス
 
 「心理面が事故に及ぼす影響編」 Vol.6-3 2009/12/6 
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~焦りが事故を誘発する~

昨日は事故の事例を見ていただきました。

事故を起こした運転手には精神的プレッシャーがかかっていたとお話しましたが、
その精神的プレッシャーとは

“道を間違えてしまったこと”

です。

ひとつ手前の交差点で道を間違えてしまったため、
事故現場となった交差点で右折をして、その後Uターンを行うつもりでした。

実はこの運転手はこの事故を起こした直前の道路で
思いもよらない行動をとっていたのです。

写真をご覧下さい。

(参考写真)
 参考写真

この幅の道路で無謀にもUターンを試みたのです。

誰が見てもUターンが難しいことは明白です。

それでも運転手はUターンしなければという思いに捕らわれ、
正確な判断が出来ない状態に陥っていたのです。

運転のプロである、タクシードライバーが精神的に追い詰められて
こんな行動をとってしまったのです。

実際に写真のところまでハンドルを切ったのですが、
「ダメだな・・・」とつぶやき目前の交差点に向かったのです。

この時、頭の中は信号が青に変わったらすぐに右折して、
Uターンすることしか考えていなかったのです。

もちろん、右折は信号が変わってから開始しています。

しかし、前方は見ていても安全確認を行うレベルには至っていないのです。

事故の原因は一言で言えば“焦り”です。

余裕が無くなると、どうしても普段行っている動作に短絡する部分が生じます。

運転で言えば安全確認がおろそかになりがちです。

道路上でUターン車が後続車両と事故を起こすケースでは、
Uターンを行った原因の多くは「道を間違って焦っていた」というものです。

時間に追われた運転も同じく焦りを誘発します。

また、運転前に揉め事があったりするとそのことを考える余り、
運転中の判断を鈍らせる要因になります。

安全運転に焦りは禁物です。

道を間違えても一旦路肩に停車して、一呼吸おいて道を確認する位の
余裕を持ちたいものですね!

今年も早いものでいよいよ師走に突入です。

12月は月別で見ても非常に事故の発生件数が高い月となっています。

このメルマガをご覧頂いている皆様は余裕を持った運転で
安全&安心のカーライフをお過ごし下さい。

 

                        Vol.6-3 end

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