歩行者が関係する事故 | 週末安全運転ワンポイントアドバイス

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「身近に潜む危険シリーズ7 歩行者と自転車編」

歩行者が関係する事故 2010/03/07

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 週末安全運転ワンポイントアドバイス
 
 「身近に潜む危険シリーズ7 歩行者と自転車編」
                       Vol.16-3 2010/3/7 
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~ 歩行者が関係する事故 ~

昨日は自転車に関する事故についてお伝えしました。

自転車は左側通行と言いましたが、実際には、左側を通行しているから
といって安心してはいけません。

よく見かける行為としては、
後方を確認しないまま道路を斜めに横断する行為があります。

自動車を運転するものとして、後方の安全を確認しないままハンドルを
切ることは出来ませんよね?

これが自転車となると平気で横断してしまうのです。

もしかしたら、あなたも経験がありませんか?

さて、自転車についてはこれ位にして、今日は歩行者の動向についてお話します。

 

事例4.

これは商店街の片側一車線の道路です。

何処にでもありそうな道路です。

道路は適当に空いていて、流れは順調です。

突然、左の歩道から少女が全力で車道に飛び出して来ました。

この状況でみなさんはこの事故を回避できますか?

私は正直、回避できません。

この映像が無ければ、少女の飛び出しはいくら主張しても認められないでしょう!

 

事例5.

この事例は、日中の出来事です。

片側3車線のセンターラン寄りの追い越し車線を走行していました。

そして、右折車線が始まり、右折車線に入りました。

この時、第一から第三車線は渋滞していました。

右折車線を進行していくと突然、第三車線の車列の間から人が出てきました。

この状況で人が出てくることを予見出来ますか?

更に映像を良く見ると、歩行者はまっすぐ前を向いたまま歩いてきます。

右から車両が来るとは全く思っていないのです。

どう考えても横断禁止の場所であり、歩行者の過失というかモラルが
問われてしかるべきものだと思います。

 

事例6.

これは夜間の繁華街で、片側2車線道路での事例です。

左の路肩に駐車車両がいて、更にその横に客待ちのタクシーが二重駐車しています。

繁華街ではよく見かける光景です。

センターライン寄りを進行していくと、客待ちのタクシーの前から、
突然、歩行者が道路を横断し始めました。

今のような時期では、男性は黒いコートを着ており、
余計に発見が遅れやすくなります。

繁華街では酔客がいつ車道に飛び出して来てもおかしくはありません。

場合によっては、みなさんの車をタクシーと勘違いして
駆け寄ってくるかも知れません。

繁華街では特に慎重な運転が肝心ですね!

今週は事例を中心にお送りしましたが、総じて言えることは
歩行者及び自転車の事故についてはドライバーだけを攻めることが
出来ないような事故も多いということです。

言い換えれば、歩行者・自転車の横暴な行為で事故が起こったとしても、
事故が起こってしまえば弱者の保護の観点から自動車のドライバーは
加害者となってしまうと言う事です。

予期せぬ事故が起こりやすい状況をひとつでも知っていただき、
普段のあなたの運転環境と照らし合わせ、事故回避のお役に立てば幸いです。

それではまた来週をお楽しみに!

                        Vol.16-3 end

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