「身近に潜む危険シリーズ9 歩行者その3 横臥事故」
後を絶たない横臥事故! 2010/03/20
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週末安全運転ワンポイントアドバイス
「身近に潜む危険シリーズ9 歩行者その3 横臥事故」
Vol.18-2 2010/3/20
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~ 後を絶たない横臥事故! ~
昨日は横臥事故について、人が関係する事故であるということをお伝えしました。
“横臥”とは簡単に言うと、横になって寝ている状態をいいます。
つまり、横臥事故とは“路上で寝ている人を轢いてしまう事故のこと”です。
新聞やニュースを見ていると、割とよく報道されています。
事故が発生するのは圧倒的に深夜で、
ひき逃げ事故に発展するものも多いのが特徴です。
街灯も無いような片側一車線の道路で発生するイメージを抱きがちですが、
実際には、交通量が多い片側二車線の道路でも発生しています。
言い換えれば場所を選ばないと言うことです。
何故、道路に人が寝ているのでしょうか?
ご想像の通り、お酒を飲んで酔いつぶれてしまうなどの理由で
倒れこんでしまったり、寝てしまったりするのです。
そして、道路に寝ている人達は、なぜか判で押したように
目立たない服装をしている人が多いのです。
その為、平均的な下向きヘッドライトの照射距離を40mとすると、
40m手前では道路に横臥している人を発見できる確率はかなり低いのです。
これは静止画ですのでみなさんは目をこらして見ることができます。
しかし、実際の運転では他にも様々な情報が目に入ってきて、
前方の一部分だけを注視することは出来ません。
しかも、注視しても見えない場合もあります。
次の写真を見てください。
この状況でこれから起こることを予見できる人はまずいないと思います。
前方の横断歩道上に人が横たわっているのが分かりますか?
このような事例に出会う可能性はかなり低いと思いますが、
横断歩道上に人が横たわっているはずがないという常識が判断を惑わすのです。
上記の2例は、実際に起きてしまった事故の寸前の1コマです。
そして、とても衝撃的なため今回は映像をお見せすることができません。
映像をお見せすることができないので、
この事故について気が付いたことをお知らせします。
いずれの事例も50m以上先に先行車がいました。
先行車は突然ブレーキランプを踏み進路を変えています。
この動きを見てもいずれの運転手も何も反応はしませんでした。
自分の先で何かおかしな動きがあったら、
「何か原因があるかもしれない」
と考えて、必ず減速することが肝心です。
また、下向きヘッドライトの照射距離は40mですので、
可能ならば上向きヘッドライトとこまめに切り替えて使うことも大切です。
明日はもっと意外な事例についてお知らせします。
Vol.18-2 end
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