「身近に潜む危険シリーズ11 駐車場での事故編」
駐車は何故バックでするのか? 2010/04/04
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週末安全運転ワンポイントアドバイス
「身近に潜む危険シリーズ11 駐車場での事故編」
Vol.20-3 2010/4/4
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~ 駐車は何故バックでするのか? ~
昨日は「駐車は余裕を持って行いましょう!」という結論をお伝えしました。
今日は、、駐車は何故バックでするのか?をお伝えします。
まず、図1をご覧下さい。
Aのスペースに駐車する場合、普通はバックで駐車すると思います。
図2を ご覧下さい。
車が曲がる時は後輪を軸に曲がります。
そして後輪と前論では車輪の通る位置にズレが生じます。
このズレを“内輪差”および“外輪差”と呼びます。
図2のように、バックでハンドルを切り込んで行き、
後輪部分が二台の真ん中に入れば後は一旦前に出て車の姿勢を直せば
簡単に駐車が完了します。
ところが、同じ位置から前進で駐車スペースに入る場合は、
前輪よりも後輪が内側を通る“内綸差”によって簡単に駐車することが出来ず、
何度も細かい切り返しを行う必要が生じます。
つまり、車の運動特性から駐車はバックで入れた方が入れやすいのです。
ところで最近の車にはバックカメラ(バックアイ)が搭載された
車が多いと思います。
使い始めは違和感を覚えますが、慣れてくると便利だと感じるようになります。
中にはバックカメラの情報を100%信じて、
モニターを見ながらバックする人もいます。
しかしながら、便利なものには隠れたリスクが存在します。
写真2は、バックカメラの画面ですが、見える範囲は限られています。
バックする時の基本は目視です。
駐車するスペースだけではなく周りの状況を広く把握することが大切なのです。
バックカメラを過信しすぎると、突然、死角から子供が入ってきて、
ハッ!とするということが起こるのです。
それでは、今日のワンポイントアドバイスです。
「バックする時は必ず目視を行い、周りの状況を常に把握すること」
これを常に心がけて下さい。
さて、駐車場内の事故は軽微なものが多いと言いましたが、
ごく稀にお子さんが関係した悲しい事故も起こります。
桜の季節はぴかぴかの新入生がデビューする時期です。
未来の日本を背負っていく子供達を暖かく見守ってあげたいものです。
みなさんのためにも、そして周りみなさんのためにも
安全運転で快適なカーライフをお過ごし下さい。
また来週をお楽しみに!
Vol.20-3 end
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