車が曲がる性能は一様でない? | 週末安全運転ワンポイントアドバイス

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「車の機能シリーズ3 ハンドル操作編」

車が曲がる性能は一様でない? 2010/04/25

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 週末安全運転ワンポイントアドバイス
 
 「車の機能シリーズ3 ハンドル操作編」
                       Vol.23-3 2010/4/25 
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~ 車が曲がる性能は一様でない? ~ 

昨日は、カーブを曲がる時の限界速度についてお伝えしました。

今日は、その注意点についてお話します。

カーブを曲がる時の限界の速度については、車両を問わず適用されるものです。
しかし、一点、注意しなければならないことがあります。

“路面の状態”はどの車に対しても同じですが、
車両側の“タイヤの性能”は同じではありません。

特に、新しいタイヤと交換間近のタイヤでは摩擦に違いがあります。

同じカーブを走行しても、“乾いた路面”と“濡れた路面”では、
曲がれる限界の速度が違うように、タイヤについても
“新しいタイヤ”と“履き古したタイヤ”によって走行できる速度は変わります。

 常にこのことは意識して運転しなければなりません。

そして更にもう一つ、ハンドル操作について知っておかなければならない
ことがあります。

それは、ハンドルを切った時に現れる性質や挙動を示す用語で、
“アンダーステアー”と“オーバーステアー”という言葉があります。

この2つを簡単に説明をすると次のようになります。

「アンダーステアー」

 曲がろうとしてハンドルを切った時、想定したラインより外側に膨らむ現象

アンダーステア

「オーバーステアー」

 想定したラインよりフロントが内側に入る現象
 極端な場合は後輪が外側に向かって横滑りを起こす

オーバーステア

上記の図はそれぞれの挙動をオーバーに表したものです。

もちろん、この現象は限界速度近くで顕著に現れるものですから、
普段の運転においては意識させるものではありません。

一般的にはアンダーステアーの車両が多いのですが、同じ車を乗り続けている
ドライバーの場合は問題にならないと思います。

しかし、旅行などでレンタカーを利用する場合や、
会社の車や友人の車を運転する時など、普段と違った車を運転する
場合には注意が必要です。

普段と同じつもりでハンドルを切ったところ、
思ったより曲がりすぎてしまいヒヤッとすることがあります。

今日のワンポイントアドバイスです。

“普段乗りなれた車とは違う車に乗る時は、

 車の感覚に慣れるまでハンドル操作は慎重に行うこと!”

来週はいよいよゴールデンウイークが始まりますね!

ワンポイントアドバイスを少しでも参考にして頂き、
安全運転で楽しいドライブと連休をお過ごし下さい!

 

                        Vol.23-3 end

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