エアバッグは破裂する? | 週末安全運転ワンポイントアドバイス

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「車の機能編シリーズ6 安全装備編」

エアバッグは破裂する? 2010/05/23

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 週末安全運転ワンポイントアドバイス
 
 「車の機能編シリーズ6 安全装備編」
                       Vol.26-3 2010/5/23
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~ エアバッグは破裂する? ~ 

昨日は、シートベルトについてお伝えしました。

書き終えてから、大切なことをお伝えしていないことに気が付きましたので
補足させて頂きます。

シートベルトは着用の対象は成人を基本に設計されています。

従って幼児や児童では着用位置が合わないという問題が発生します。

正しい着用をしないと効果が半減してしまうということをお伝えした通り、
幼児や児童には、標準のシートベルトでは効果を発揮しません。

そこで、有効なものがチャイルドカーシートやジュニアカーシートというものです。

映像2:チャイルドカーシートの効果

チャイルドカーシートやジュニアカーシートは、
シートベルト付きの椅子といったもので色々なものがあります。

とても良いものなのですが、イマイチ普及が芳しくないのは、
価格がやや高いことと意外と大きく、幅をとるということがあるからです。

余談ですが、筆者の子供が小さい頃(女の子が二人)、
一歳になる前頃からチャイルドカーシートを使っていました。

物心がつく前から使用していたため、成長に伴ってぐずることも
無くいつもすやすやと眠っていたような気がします。

地域によっては、自治体や警察での貸し出しもありますのでお問い合わせ下さい。

シートベルトと共に、乗員の安全を守る装備としてエアバッグがあります。

よく、次のように言う人がいます。

「エアバッグがあるからシートベルトをしていなくても大丈夫」

これは大きな間違いです。

エアバッグはあくまでシートベルトの補助です。

きちっとシートベルトをしていれば、例えエアバッグが開かなくても
安全性を確保することが可能です。

但し、あくまでこれは前後方向での衝突に関するものであって、
側方の衝突は別問題です。

最近の車両では、サイドカーテンと呼ばれる真横方向のエアバッグも
装備され始めています。

側方からの衝突の場合、構造上、シートベルトでは乗員の
安全を守れない場合があります。

この時、乗員の頭部を損傷から守る手立てとして、サイドカーテンは
十分に有効であると考えられます。

映像3参照

私自身、エアバッグが起動した経験はありませんが、
実験では何回もエアバッグの“破裂”を見てきました。

“破裂”という言葉を使いますと、何だ!大げさな!と思われる方もいらっしゃると
思いますが、“破裂”という言葉が最もマッチするほど大きな音が出ます。

狭い車内では、耳がキーンとなるくらいの大きな音となります。

音もそうですが、一瞬、目の前の視界が遮られることも恐怖心をあおります。

しかしエアバッグはすぐに空気が抜けますので、まずは慌てないことが大切です。

車が完全に停止してから、車両の状況、ご自身の怪我、
周りの状態を確かめた上で行動することが更なる事故を防ぐ上で大切です。

また、助手席にチャイルドカーシートを装着する場合には
エアバッグの関係から、向きや固定方法等にくれぐれも注意が必要です。

チャイルドカーシートの取付時には専門家に
アドバイスを受けることをお勧めします。

今日のワンポイントアドバイスです。

“エアバックはあくまでシートベルトの補助と考える”

それではまた来週をお楽しみに!

                        Vol.26-3 end

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