「ドライブレコーダーから学ぶ交通安全その1 “早廻り右折”」
早廻り右折と二輪車事故の関係について 2010/07/11
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週末安全運転ワンポイントアドバイス
「ドライブレコーダーから学ぶ交通安全その1 “早廻り右折”」
Vol.32-3 2010/7/11
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~ 早廻り右折と二輪車事故の関係について ~
昨日は、早廻り右折の危険性についてお伝えしました。
今日はさらに二輪車が関係する事故についてお伝えします。
このメルマガでも、二輪車の事故について、右直事故や二輪車が関係する事故
という項目で扱ってきました。
私が裁判事例に関わってきた経験から、直進二輪車が右直事故に巻き込まれると
どうしても重篤な事故に発展してしまいます。
交差点を直進する二輪車側の立場からは、どうしても直進優先との考えがあり、
右折車は曲がって来ないだろうと考えています。
そこで意表をついた早廻り右折をされてしまうとビックリして、
急ブレーキをかけてしまい、転倒、そして衝突という事態に至ってしまうのです。
早廻りの右折車は、十分に右折できるという判断ミスと、
信号の変わり際のような時には、ショートカット(早廻り)が早く
右折できる方法だと勘違いしている側面もあります。
事故を起こさない運転をするには、大前提として
「右折車両は直進車両を優先し安全が確認できて初めて右折すべき」
であるということです。
その為には、対向車がいれば交差点内で右折待ちして直進車が通過してから
右折すべきであり、その為には適切な位置で待機しなければなりません。
この適切な位置に進むためには、早廻り行為を行ってはならないのです。
昨日は、早廻り行為を行いながら右折待ちをした場合の危険について
お伝えしましたが、実は自転車(歩行者)にとってもこの早廻り右折は、
危険を増大させる要素となります。
図3:早廻り右折による自転車の巻き込み
上記の図のような、軌跡を取ると自転車との相対位置関係が
ドライバーから見た場合、死角部分に入ってしまい、横断歩道上で
接触する可能性が増大します。
そのような事故の例をご覧下さい。
動画:
今回、お伝えした通り早廻り右折を行うことのメリットは何もありません。
普段、何気なく早廻り右折を行っていらっしゃる方は是非とも
このメールを読み返して頂き、より安全な右折を行って頂ければ幸いです。
それではまた来週をお楽しみに!
Vol.32-3 end
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