「ドライブレコーダーから学ぶ交通安全その2 “スリップ事故”」
カーブの落とし穴とは? 2010/07/18
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週末安全運転ワンポイントアドバイス
「ドライブレコーダーから学ぶ交通安全その2 “スリップ事故”」
Vol.33-3 2010/7/18
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~ カーブの落とし穴とは? ~
昨日は雨天のカーブのスリップ事故についてお伝えしました。
地図をご覧になってあそこは確かに危ないとお思いになられた方も
多いのではないでしょうか?
余談ですが、私自身、先が見えないカーブは本当に危険だということ
身にしみて感じたことがありました。
仕事での移動のために首都高を走っていた時、首都高速5号の最初の
直角左カーブを曲がったところでいきなり渋滞に出会いました。
電光表示板には渋滞の知らせもなく、本当に“出会い頭”的に
渋滞に巻き込まれてしまったのです。
カーブの手前で十分スピードを落としていたので、何の問題も無く
停止できたのですが、カーブの出口で最後尾にいる気持ちの悪さは
今でも冷や汗が出る思いがあります。
車が来なければ良いのに、早く動いてくれと念じていましたが、
バックミラーに映った車両のスピードと急ブレーキの音は今でも耳に残っています。
次の瞬間、ワゴン車に追突され、轟音と共に体が天井を向きました。
一瞬にして二台のワゴン車が全損となり、救急車で運ばれ
全治2週間の怪我を負いました。
これも教訓ですが、やはり先が見えないカーブは何が起こるか分からないので、
十分に減速が必要です。
それでは、本題に戻ります。
高速道路のカーブ付近には実に厄介なものが存在します。
今週からメルマガの配信数が倍増となりましたので
新たな読者の方々のためにももう一度お伝えします。
写真をご覧下さい。
橋脚の継ぎ目
鉄のギザギザ状の板が互い違いに組み合わさっています。
橋脚のつなぎ目が直線道路上であればまだ良いのですが、
カーブ付近に存在する場合はかなり厄介です。
路面の摩擦係数と、継ぎ目部分の鉄の表面の摩擦係数の違いがスリップの要因と
なります。
唯でさえすべり易い、鉄の上に雨が降れば一気に摩擦係数は下がります。
この継ぎ目部分を通過する時に、ハンドルを切ったり、ブレーキを踏んだりすると
一瞬にして車の向きが変わってしまいます。
動画
一年間に同じ場所で同じような自損事故を7~8件起こしていた事業者が、
雨が降ったら必ず減速することだけを徹底させた結果、
翌年には同様の事故が全く発生しなくなったという事例もあります。
実は、この継ぎ目は色々なところに存在しています。
いつ、何処でみなさんに牙をむくかは誰にも分かりません。
雨が降ったら、確実に止まれる速度で走行することが安全運転の鍵となります。
今日のワンポイントアドバイスです。
“道路上の継ぎ目はとても滑りやすい”
これは、頭の片隅に必ず入れておいて下さい。
安全運転で、梅雨に負けないカーライフをお過しください。
それではまた来週をお楽しみに!
Vol.33-3 end
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