ヒヤリハットとは? | 週末安全運転ワンポイントアドバイス

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「ヒヤリハット編」

ヒヤリハットとは? 2010/10/01

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 週末安全運転ワンポイントアドバイス
 
 「ヒヤリハット編”」
                     Vol.41-1 2010/10/01
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~ ヒヤリハットとは? ~

今日は“ヒヤリハット”についてお伝えします。

みなさんには余り馴染みのない言葉だと思います。

この言葉は、交通安全に関わっている方であれば誰もが知っている言葉です。

特に、プロドライバーの安全講習会等では安全運転の指標として使われることが多く、
多くの場合、ヒヤリハットが少ない運転が安全運転とされている傾向があります。

ヒヤリハットがここまで脚光を浴びたのには原因があります。

と、原因の前にヒヤリハットの意味についてお伝えします。

読んで字の如し、“ヒヤリ”とする運転、そして“ハッ”とするような運転を
指しています。

 例えば、一時停止無視の出会い頭、信号の変わり目、前方不注視など、
間一髪で事故に至らなかったケースが該当します。

先週の投稿画像がまさしく、ヒヤリハット映像です。

先週の投稿映像はこちら

このヒヤリハットが脚光を浴びた原因は、実はドライブレコーダーの登場が
きっかけでした。

ドライブレコーダーにはちょっとした急ブレーキから、
それこそ間一髪という事例まで、様々な映像が記録されていました。

交通安全に関わる者を始め、安全について研究している学者までもが
初めて見る本物のヒヤリハット映像に驚嘆したのでした。

事例1

事例2

なぜこのような映像ばかりが記録されたのかはドライブレコーダーの歩みに
関係があります。

開発当初は、メモリーやシステムの制限により
現在のような長時間録画ができませんでした。

そこで、ある一定のラインを超えた強さの衝撃があった時に
その前後の映像を記録するという方法をとっていたのです。

つまり、強めのブレーキを踏んだ時などにも映像が記録されました。

その映像が事故で無ければヒヤリハットである可能性が高いと言うものでした。

こうして、国土交通省をはじめとして、ヒヤリハットのオンパレードが始まったのです。

当初は珍しさも手伝って、マスコミもこぞってこの映像を取り上げていきましたが、
やがて、より視聴率が稼げる事故映像ばかりにフォーカスを移して行きました。

この辺りから、ドライブレコーダーへの関心が、本質から興味本位の報道へと
視点が移って行ったように感じます。

大切なことはヒヤリハットであれ、事故であれ、記録された映像から
何故、そのような事態になったのかを検証し、多くのドライバーに教訓として
伝えることが重要なのです。

明日は、このヒヤリハットから更に派生した隣ヒヤリハットについてお伝えします。

それでは明日をお楽しみに!

                       Vol.41-1 end

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