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協力-株式会社日本交通事故鑑識研究所

「ヒヤリハット編」

知らぬは本人なり! 2010/10/02

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 週末安全運転ワンポイントアドバイス
 
 「ヒヤリハット編」
                      Vol.41-2 2010/10/02
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~ 知らぬは本人なり! ~

昨日は、ヒヤリハットとは何かについてお伝えしました。

基本的にはヒヤリハットがなるべく無いことが望ましいと思います。

理由はともあれ、急ブレーキを掛けるということは、事故と隣合わせと考えるべきです。

もちろん、対向車がセンターオーバーで接近!などと言う場合もあります。

しかし、急ブレーキの多くは、車間距離の不保持や前方不注視という
“不”がつく行為が原因として挙げられます。

一言で言えば危ない運転をしている傾向があると言うことです。

安全教育を行う人たちは、このヒヤリハットを労働災害が発生する指標の
「ハインリッヒの法則」になぞらえて指導を行います。

ハインリッヒの法則
図:ハインリッヒの法則

自動車の運転においても、ヒヤリハットなどの運転ミスをそのまま放置していると
その結果として事故が発生するというものです。

ヒヤリハットの事象を如何に減らすかが事故を未然に防ぐ方法であると考えたのです。

ここまでは、一般的なヒヤリハットについての話でしたが、
ここからが本日の本題となります。

ヒヤリハットと言うのは基本的には運転者本人に自覚があります。

また、今まで記録されてきたヒヤリハット映像も本人が自覚しているヒヤリハットです。

何故なら、当初のドライブレコーダーはヒヤリハットが発生した瞬間、
ピピッというアラーム音が鳴るからです。

鳴った瞬間、ドライバーはしまった!と反省するのです。

この反省が事故抑止に繋がるのでそれはそれで十分価値があります。

しかし、現在はあんしんminiを代表とする“常時記録型”と呼ばれる
ドライブレコーダーにより、もっと奥に潜む潜在的な危険が見えてきました。

常時記録型は運転行動を連続して長時間に渡り記録しているために、
衝撃を感知して記録するドライブレコーダーには記録されていなかった
危険が記録されていたのです。

急ブレーキや衝撃がなければ、衝撃で作動するタイプでは記録に残りませんし、
記憶にも残りません。

車両の周囲で危険な状況が発生していても見過ごしている場合があります。

また、本人が危険だと思っていなくても、
周りから見れば危険な運転だったりすることもあります。

みなさんも友人が運転する車の助手席などに乗った時に

「この人の運転危ないな」

と思ったことがありませんか?

このように、ドライバー本人も気がついていない危険を、私達は仲間内で、
“隣ヒヤリハット”と呼んでいます。

常時録画された映像を気をつけて見ていると、助手席に乗っているときのように
客観的に運転を見ることもでき、隣ヒヤリハットのような事象を見つけることができます。

事例3

事例4

事例5

上記事例は、信号と車間距離が関係しています。

いずれも隣に乗っていて気になるものです。

周りの人から指摘されて始めて危険な行為に気がつくということは
意外に多いものです。

先週までお伝えしてきたシリーズも実は、隣ヒヤリハットと言えるものでした。

ドライブレコーダーをお使いの方は、ご自身の運転を家族の方に見てもらったり、
ご家族の運転を見たりすることで、お互いに指摘し合い安全運転の意識が高まります。

更に、ご高齢の方については本当に運転をしていて良いものかという判断を、
本人を交えて話し合うことも事故を未然に防ぐ方法だと思います。

高齢者の免許返納は様々な問題を含んでいますが事故が起きてからでは
取り返しがつきません。

ヒヤリハットの段階で食い止めることが大切なのです。

今週のワンポイントアドバイスです。

“ヒヤリハットは事故の予兆!同じミスは起こさない心構えが大切”

これから秋の紅葉が始まります。

安全運転で快適なドライブをお楽しみ下さい。

それではまた来週をお楽しみに!

                        Vol.41-2 end

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