交通事故が起こる原因 | 週末安全運転ワンポイントアドバイス

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「安全運転のすすめ」

交通事故が起こる原因 2010/11/06

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 週末安全運転ワンポイントアドバイス
 
 「安全運転のすすめ」
                      Vol.46-2 2010/11/06
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~ 交通事故が起こる原因 ~

今週は、交通事故が起こる原因についてお伝えします。

いきなりですが、みなさん、車を運転している時にどんな動作を行っていますか?

質問が唐突で答えづらいかも知れませんね!

答えは3つあります。

それは、“認知”、“判断”、“操作”という3つの動作です。

この3つの動作を連続して行っているのです。

この一連の動作に滞りが起こった時に、事故などの“不測の事態”が発生します。

そしてこの3つの動作は、それぞれの動作について一つでも誤りがあれば
事故に直結してしまう可能性があるのです。

運転に必要な動作の中で、全ての判断基準となるのが“認知”です。

運転において、最も大切なことは目の前で起きている状況を
正しく把握することです。

例を挙げれば、信号の色、一時停止の標識、制限速度標識などを
確認することが次の動作への橋渡しとなります。

この“認知”動作を阻害する原因として、次の2点が挙げられます。

・不注意を含むわき見
・漫然とした注視(同乗者との会話、携帯電話をしながらの運転)

認知の段階でのミスはそのまま事故に直結すると言えます。

認知ミスの発生原因としては「ドライバー自身」の問題と「外的要因」に
起因する場合があります。

「ドライバー自身」の問題としては、話をしながらの運転、
居眠り運転(覚低走行状態)、認知症のような状態での運転等です。

他方、「外的要因」としては、濃霧、大雨、降雪などの
急激な天候の変化が考えられます。

いずれにおいても、大切なことはそのまま運転を続けていれば、
重篤な結果を招くことになりかねないということです。

肝心なことは、“無理な運転は禁物”ということです。

“認知”したら次に行う行為が“判断”です。

認知が正しくても、判断を間違えればやはり事故は起こってしまいます。

判断ミスの原因としては、次の3点が挙げられます。

・速度認識の誤り
・予測の誤り
・状況変化の誤認

判断ミスの事例についてはこのメルマガでもお伝えしたことがあるように、
四輪右折車と直進二輪車の関係する、いわゆる「右直事故」が代表例として挙げられます。

多くの場合、直進二輪車が来ていることは“認知”しており、
その直進二輪車が交差点に到達する以前に、自車が右折を完了出きると“判断”して
右折しているのです。

それにもかかわらず、交差点内でこの二台は衝突事故を起こしてしまうのです。

まさしく事故の原因は“判断”の誤りに起因しています。

それは、二輪車が交差点に近づいて来る速度を誤って速度算定しまうことです。

この誤った速度算定を基に、交差点を先に右折で抜けられると“判断”したことが
挙げられます。

更に速度算定を誤りやすい状況があります。

例えば、「二輪車の夜間単独走行中」と言った状況が速度判断ミスを
誘発する場合もあります。

二輪車が遠方で単独走行していると実際よりも遅く感じてしまうのです。

これは説明を受ければなるほどと納得するのですが、このような危険が
あることを知らない人は全く意識せずに右折していることになります。

さてさて、今日は話が長くなりましたので、“操作”については、
明日お伝えします。

それでは明日も引き続きワンポイントアドバイスをお楽しみに!

                       Vol.46-2 end

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