「車の機能編シリーズ7 前照灯編」
蒸発現象とは? 2010/05/30
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週末安全運転ワンポイントアドバイス
「車の機能編シリーズ7 前照灯編」
Vol.27-3 2010/5/30
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~ 蒸発現象とは? ~
昨日は、前照灯の基本はハイビームとお伝えしましたが、
驚かれた方も多いと思います。
お伝えした本人が言うのもおかしな話ですが、現実、
前照灯はロービームが基本と思わせる仕様となっています。
みなさんは、日常、何気無く前照灯を点灯していますが、
スイッチの基本ポジションはロービームになっています。
道交法に従うならば、基本ポジションはハイビームとなるべきです。
今日は、夜間の歩行者事故の原因となる蒸発現象をお伝えします。
蒸発現象は、車両を運転している者であれば誰でも遭遇する危険があります。
しかしながら、発生条件により、全身の一部だけの短い蒸発もありますので、
実際は遭遇していても、気がつかれていない方も多いと思います。
この現象については私自身、幸い、いままでの運転暦の中で遭遇したことは
ありません。
しかしながら、一旦、事故となれば重症事故に至るケースが多いのも
特徴の一つです。
また、路上の横断で歩行者が飲酒をしている場合も多く、車両が近づいても
危険を感じることが無いため、無防備なまま車両と接触してしまい、その結
果重症化してしまうという一面もあります。
蒸発現象が起こる基本的な位置関係としては、下記の図のような
位置関係の時に発生しやすくなります。
蒸発現象は、お互いの車両と歩行者の位置関係、ヘッドライトの照度、
歩行者の衣服、周辺の状況等により起きたり起きなかったり、また起き方に
違いがあるなど非常に複雑です。
従って、定型的な防衛策が無いのも事実です。
但し、最初から最後まで蒸発したままと言うことはありません。
歩行者らしき人影がおぼろげに現れたり消えたりします。
ここで、大切なことは対向車線なり、ご自身の車線に歩行者らしき人影が見え
た時は必ず減速することが大切です。
人は気まぐれです。
渡りかけた人が、引き返すかそのまま渡ってくるかは誰も分かりません。
減速することが回避できるか否かの鍵を握っています。
また、交差点では信号無視の歩行者がいつ現れるか分かりません。
これから梅雨の時期を向かえ、更に条件が悪くなります。
蒸発現象の実際の映像を見て、感覚を身に付けてください。
※衝撃的な映像です。事故映像などでご不快感を感じられる方はご覧にならないで下さい。
事例1
今日のワンポイントアドバイスです。
“対向車の光越しに人影らしきものが見えたら減速すること”
それでは、また来週をお楽しみに!
Vol.27-3 end
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