「サンキュー事故編」
事故の回避方法 2009/11/08
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
週末安全運転ワンポイントアドバイス
「サンキュー事故編」 Vol.2-3 2009/11/08
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■
本日はサンキュー事故の回避方法についてお話します。
サンキュー事故の一番の要因は焦りに伴う”安全確認不足”です。
道を譲ってもらうとどうしても相手に対して悪いから「早く右折しなければ!」
という考えに支配されやすくなります。
そして側帯(路肩部分)や第一車線と追い越し車線の間から
二輪車がよもや来るとは考えずに右折をしてしまうのです。
そこで発想を転換して、「譲られたら必ず対向車が来る」という前提で
右折を行えばおのずと右折の仕方が変わるはずです。
サンキュー事故は、大きな事故には至らないケースが多く、
事故としてはマイナスイメージが小さいのも一つの特徴です。
それは、二輪車も渋滞している道路の側帯を爆走する者は
少ないからです。
それでも事故は事故ですから起こらないことが一番です。
そこでもう一つ事故を起こさない事例を紹介します。
サンキュー事故は同じ地点で繰り返し発生する傾向があります。
例えば、ある会社の入り口(正門)が道路に面している場合、
この会社に初めて訪問した人や宅配業者などがサンキュー事故を
起こし易いのです。
ところが、この会社の社員はほぼ事故を起こさないのです。
その理由は、お気付きの方もいらっしゃると思いますが、
この会社の社員は「右折」で会社に入ることは極めて危険と感知しており、
それを避けるために、「左折」で入るよう心がけているからです。
右折で路外に出る四輪車が対向二輪車と事故を起こした場合の過失は
9割(基本)と非常に重いものとなります。
そこで皆さん、Vol.2-1の「サンキュー事故が起こりやすい条件」を
思い出して下さい。
普段乗りなれている道路で次のような条件の一つでも当てはまる
場所はありませんか?
1.片側2車線の道路
2.幹線道路(交通量の多い道路)
3.慢性的に道が渋滞している
4.側帯(路肩部分)がある
もしもこのような道路を毎回右折しなくてはならないことが
あるようでしたら、できる限り右折をしなくてもよいルートを
考えてみて下さい。
初めて訪れる場所でも、緊張と焦りで「早く右折しなくちゃ!」という
気持ちが助長されてしまいます。
万が一、成り行きで道を譲ってもらった時には細心の注意を
払って右折しましょう!
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■