「多重衝突事故編」
多重衝突事故と渋滞 2009/12/11
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週末安全運転ワンポイントアドバイス
「多重衝突事故編」 Vol.7-1 2009/12/11
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今回のテーマは“多重衝突事故について”です。
ETC割引の恩恵によって、「年末の帰省は車で!」と考えていらっしゃる方も
多いのではないでしょうか?
帰省ラッシュの道路に渋滞はつきものです。
そして、渋滞が発生すると多重衝突事故も起こり易くなります。
そこで、まずは渋滞の原因についてお話しておきます。
さて、渋滞は何故発生すると思いますか?
一般的に言えば車両の通行量が増えれば渋滞は発生します。
でも単純に通行量が増えたから発生する訳では無いのです。
仮に通行量が増えたとしても全ての車両が同じ速度と車間距離を
保って走行していれば理論上は渋滞にならないのです。
でも実際には渋滞が発生します。
通行量以外の要因が存在するからです。
それは“速度”です。
つまり、「速度が速い車両と遅い車両が混在する」から渋滞が起こるのです。
片側2車線以上の道路では、左側から第一走行車線、第二走行車線、・・・、
追い越し車線となっており、車両がこの区分を守って走行していれば
基本的には渋滞にならないのです。
ところが、実際には遅い車両が第二車線、追い越し車線を走行していると
あっという間にその後ろに渋滞が発生します。
私事で恐縮ですが、関越道を使う機会が非常に多いので実例を挙げます。
関越道は、渋滞の季節には必ず放映されるほど渋滞が起こる道路ですが、
なんと、関越道では渋滞時に第一走行車線が一番早く走れるという状況が発生します。
これは、TV局が渋滞の最中に走行実験を行い実証された現象です。
第一車線は遅い車が遅いなりにペースを守って走行しているのに、
このペースに我慢できない車が追い越し車線へ移動してペースを乱しているのです。
速度が速い車も遅い車も気持ちが追い越し車線に行ってしまうからでしょうか?
だいぶ渋滞について盛り上がってしまいましたが、
明日は本論の多重衝突事故についてお話します。
Vol.7-1 end
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