「居眠り運転編」
居眠り運転の特徴 2009/12/19
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週末安全運転ワンポイントアドバイス
「居眠り運転編」 Vol.8-2 2009/12/19
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~ 居眠り運転の特徴 ~
昨日は、居眠り運転の状態についてお話をしましたが、
今日は居眠り運転状態ではどんな運転をしているのかをお話します。
みなさんは居眠り運転をしている車両の動きについてどんなイメージを
連想しますか?
多くの方は「蛇行運転」を連想されるのではないでしょうか?
“蛇行”という文字からイメージを連想すると
右へ左へとフラフラしている感じがしませんか?
しかし、居眠り運転時の蛇行運転はちょっと違います。
それではまず、居眠り運転時の蛇行について、
その原因からお話します。
人間は、何をするにおいても脳からの命令が必要です。
意識レベルが下がると判断能力がにぶり、命令も伝達されにくくなります。
その結果、何が起こると思いますか?
答えは、“筋肉の弛緩”です。
「しかん」と読みますが、あまり聞き慣れない言葉ですね。
意味は、簡単に言えば力が抜けることです。
力が抜けると蛇行運転になる?
何で?と思われる方も多いと思いますが、ここからがポイントです。
みなさんはハンドルをどうやって持ちますか?
基本は両手ですね。
でも高速道路のような長い直線道路ではどうですか?
片手で運転をする時がありませんか?
そして、右利きの人は右手で、左利きの人は左手でハンドルを握りませんか?
この片手でハンドルを握っているときに居眠り運転をすると蛇行に繋がるのです。
私自身が高速道路で目撃した居眠り運転の多くは右に蛇行するものでした。
これは一般的に右利きの人が多いためだと思われます。
ここで、あなたが深夜の交通量が少ない高速道路を運転しているシーンを
想像して下さい。
走りなれた道路で、直線が連続する区間です。
初めは両手でハンドルを握っていましたが、今は右手のみで
ハンドルを握っています。
前日の疲れがあり、徐々に眠気が襲ってきてあくびが出るようになりました。
そして、右手の筋肉が緩み腕はハンドルを握ったまま少しずつ下に下がります。
この時、ハンドルは緩やかに右に切られます。
これは蛇行と言うよりは、車線の中央からやや右に寄って行くという感じです。
そして、ハッと自分の車の下に中央線があることに気付き、
元に車線に戻ります。
そしてまた右に寄って行く・・・
という現象を繰り返していきます。
居眠り運転にはもう一つ、一目で分かる特徴があります。
それは、右に寄る時に「速度が落ちる」事です。
筋肉の弛緩は腕だけでなく、足にも起こります。
そのため、アクセルが戻り速度が緩やかに落ちるのです。
そして、ハッと気づいて車線の中央に戻る時は加速します。
このように、「右へゆっくりと寄って行ったかと思うと、
加速しながら車線の中央に戻る」ことを繰り返す車を見かけたら、
“君子危うきに近寄らず”です!
このような車は、昼間の高速道路でもよく見かけます。
では、このような居眠り運転に陥らないためにはどうしたら良いのでしょうか?
明日は居眠り運転の防止策についてお話します。
Vol.8-2 end
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