「身近に潜む危険シリーズ2 高速道路上での自損事故編」
高速道路上での自損事故とは 2010/01/22
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週末安全運転ワンポイントアドバイス
「身近に潜む危険シリーズ2 高速道路上での自損事故編」
Vol.10-1 2010/1/22
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~ 高速道路上での自損事故とは ~
年明け早々、交通局から平成21年度の交通事故死者数が発表されました。
交通事故死者数(24時間以内)は5,155人で前年度を更に下回りました。
この数字が持つ意味については色々な意見があると思います。
もちろんこの数字が減ることが一番であることは言うまでもありません。
政府の交通安全政策が大きく寄与していると思います。
マスコミはこれを大々的に取り上げていますが、
この数字についてはもう少し考えてみる必要があります。
死傷者数の減少は交通マナーが良くなったから減ったものなのでしょうか?
昨年、一昨年と交通事故が大幅に減った原因としては、
原油価格の高騰に伴う自動車離れがあったのではないでしょうか?
原油価格の高騰と時期を呼応して、
僅かながらですが車両登録台数も減少しています。
図2:ガソリン価格の推移(出典:時事ドットコム6月1日)
ETC割引が適用されない時間帯の高速道路はガラガラで、
すごい勢いで飛ばす車も減りました。。
エコが交通安全に寄与していることは間違いないと思います。
もう一点は、交通事故死傷者数の統計の取り方です。
先ほど数字の前にも“24時間以内”という注釈をつけましたが、
文字通り24時間以内に亡くなられた方の数字のみをカウントしているのです。
従って24時間を一分でも越えればカウントの対象外となります。
また、救急救命の進歩によって、死亡に至らないケースでも、
遷延性意識障害(いわゆる植物状態)や高次脳機能障害といった重篤な状態に
至るケースも多々あります。
是非、みなさんもご家族で交通事故の本当の実態について考えて頂き、
日々の安全運転を実践して頂ければ幸いです。
前置きが長くなりましたが、今回のテーマである
「高速道路上での自損事故って何?」について、話を進めます。
今回のテーマは今までに比べるとややニッチな事例になると思います。
ここでいう高速道路とは、高速自動車国道ではなく首都高速のような道路を
指しています。(自動車専用道路も同様です)
そして何故か、雨の日にカーブ付近で何の予兆もなく車が制御不能になり
側壁にぶつかってしまう事故が多く発生しています。
このミステリーについては明日、詳しくお話します。
Vol.10-1 end
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