「身近に潜む危険シリーズ2 高速道路上での自損事故編」
継ぎ目上でのスリップを避ける方法について 2010/01/24
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週末安全運転ワンポイントアドバイス
「身近に潜む危険シリーズ2 高速道路上での自損事故編」
Vol.10-3 2010/1/24
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~ 継ぎ目上でのスリップを避ける方法について ~
昨日は、首都高速のような道路上で、カーブ付近の継ぎ目の上で
突然スリップが発生するところまでをお話しました。
似たような継ぎ目は決して首都高速だけではありません。
例えば、橋梁などの橋と道路の接合部、橋脚と橋脚の継ぎ目、
高架道路等、一般道でもごく普通に見られます。
また、継ぎ目が短くても、道路と鉄板の上では明らかに
摩擦の大きさが変わります。
この性質を理解することが最も大切です。
いきなりですが、スリップが発生しやすい条件をお知らせします。
天候の条件は ⇒ 雨の日に圧倒的に発生
発生する場所は ⇒ カーブの入り口付近に継ぎ目がある場所
車両は ⇒ FR(後輪駆動)の方が起こりやすい
タイヤは ⇒ 磨耗しているほどリスクは大きい
速度は ⇒ 入り口付近での加減速は危険
これをまとめると、事故を未然に防ぐためには、
「雨の日はコーナーの手前(入り口付近ではなく直線路上)で
十分に減速して余裕を持った速度でカーブを曲がること」
です。
言い換えれば、「雨の日はより慎重な安全運転を心がけることが重要」
ということです。
場所が高速道路上ならば、みなさんも安全運転を心がけていらっしゃると
思いますが、これが一般道路上だと安易な気持ちで継ぎ目の上を
走っていませんか?
継ぎ目は、高速道路上でも一般道路であっても違いは無いのです。
タクシー会社では、雨の日の安全運転を励行した結果、
この種の事故がなくなりました。
車は一旦滑りだすと、映像でご覧頂いた通り、
車任せとなりドライバーには成すすべはありません。
みなさんが、無意識で走っている道路にも目には見えない落とし穴が
待っているということを今回のテーマでお知らせしたかったのです。
年明けから、ものすごい寒波が世界各地を覆っています。
西日本では、大雪に見舞われているみなさんも多いと思います。
雪道の運転はとても大変ですが、くれぐれもご自身の為、
みなさんの帰りを待っておられるご家族の為にも安全運転に心がけて下さい。
Vol.10-3 end
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