「身近に潜む危険シリーズ5 住宅街での自転車事故編」
Uターン事故の実態とは 2010/02/13
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週末安全運転ワンポイントアドバイス
「身近に潜む危険シリーズ4 Uターン編」
Vol.13-2 2010/2/13
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~ 自転車事故の実態とは ~
みなさんは、住宅街の十字路にどんなイメージを抱きますか?
隅切りのない十字路…
家がぎりぎりまで迫っていて塀がある十字路…
見通しが悪い十字路…
等々、ドライバーにとっては悪条件の連発ですね!
そして、この交差点内に、突然勢いよく飛び出してくるのが自転車です。
事例2:自転車の飛び出し
みなさんもヒヤッとした経験はありませんか?
歩行者と自転車では速度が違います。
この速度の違いが事故には大きく影響してきます。
他の車両は全くお構い無しで、平然と交差点に進入してくる姿を見ていると
呆れてしまいます。
住宅街の道路での危険は、十字路ばかりではありません。
道路脇の駐車場から子供が飛びだして来たり、突然動物が現れたり、
想定外のことが起こります。
住宅街の路地を走るときの原則は、何が起きてもすぐに止まれる速度で
走行することです。
思い切りブレーキを踏んだ時にどれくらいの距離で止まれるか
考えたことがありますか?
20km/hでの制動距離は2.2m、
30km/hでの制動距離は5.1m、
40km/hでの制動距離は9.0mになります。
しかし、これはあくまでブレーキを踏んでから停止するまでの距離であり、
実際には危険を感じてから実際にブレーキを踏むまでの反応時間は考慮されていません。
反応時間は、0.7秒と言われています。
この反応時間も考慮した実際の停止距離は、
20km/hの場合は 6.4m
30km/hの場合は11.6m
40km/hの場合は17.3mもの停止距離(空走距離+制動距離)が必要になります。
20km/hの停止距離
30km/hの停止距離
40km/hの停止距離
20km/hでも6.4mの停止距離って、そんなに進んじゃうの?と
驚かれる方も多いと思います。
20km/hといえばすぐにでも止まれそうな感じがしますが、
実際はそうではないのです。
相手がいくら飛び出して来たとは言え、弱者の保護の観点から見れば
自転車に対し、車両の劣後性は明らかです。
やはり、見通しの悪い道路では速度を抑えることが一番ではないでしょうか?
明日は、見通しの悪い十字路につきものの“カーブミラーの盲点”について
お伝えします。
Vol.13-2 end
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