「車の機能シリーズ2 ブレーキ編その2」
理想的な車間距離は? 2010/04/18
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週末安全運転ワンポイントアドバイス
「車の機能シリーズ2 ブレーキ編その2」
Vol.22-3 2010/4/18
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~ 理想的な車間距離は? ~
2週に渡り、車の機能編第一弾としてブレーキについてお伝えして参りました。
最終日の今日は、安全な制動についてお伝えします。
ブレーキのかけ方には人それぞれ“癖”があります。
他人が運転する車に乗ると違いがよく分かります。
この違いが分かる人は、同乗者に対してもかなり気を使うタイプの方です。
ところで、安全なブレーキに必要な条件とは何ですか?
それは速度に見合った車間距離をとる事です。
どんな速度であっても安全に止まれる車間距離をとっていれば、
前走車との関係で急ブレーキをかけることはありません。
一般的に車間距離は、低速域では走行速度の半分、
高速走行では速度と同じ距離をとるようにと言われています。
その他にも低速域では走行速度(km/h)から15(km)を引いた距離(m)
(例:60Km/h-15Km/h=45m)など色々な説があります。
この他にも、距離でなく時間で車間距離をとるという考え方もあります。
これは、一般道での場合に限定されますが、交通心理学会によると、
人は1.8秒の車間距離を保って運転しているととても運転しやすく、
逆に1.5程度に車間距離が縮まると危険感を感じるそうです。
1.8秒と言うのはカウントが難しいと思いますので、ゆっくり「1秒、2秒」
と数えて、2秒の車間距離を保つのが良いのではないでしょうか?
また、この2秒という数字は別の意味も持っています。
車間距離が2秒以上の場合は、事故が起きても大きな事故に至るケースは
少ないが、2秒以下の場合は重症事故や死亡事故に至るケースも
少なくないそうです。
今日のワンポイントアドバイスは、
“一般道の車間距離の目安は約2秒”
と覚えて下さい。
ところで、下の表1はブレーキをかけた時に同乗者に与える影響について
記したものです。
急停止の欄を見ると-0.4Gという値があります。
この“-0.4G”という値は当初、センサー型のドライブレコーダーが
映像を記録し始める値の基準として用いられていました。
“-0.4G”という値を助手席に乗っていた場合の感覚で表現すると、
「ブレーキをかけた瞬間、シートベルトへ体が押し付けられるように
前方へ押し出される状態」を指しています。
そしてヒヤッとするようなブレーキ操作を示しています。
普段の運転でこのようなブレーキをかけることの無いよう、
車間距離をとって安全運転に心がけて下さい。
2週に渡り、ブレーキについてお伝えしてきましたが、
運転の上手い人はブレーキのかけ方が上手い人と言えるかもしれません。
安全運転はエコ運転です。
みなさんも地球に優しい運転でお過ごし下さい。
それではまた来週をお楽しみに!
Vol.22-3 end
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