アクセルと心のブレーキ | 週末安全運転ワンポイントアドバイス

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「車の機能シリーズ4 アクセル操作編」

アクセルと心のブレーキ 2010/05/09

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 週末安全運転ワンポイントアドバイス
 
 「車の機能シリーズ4 アクセル操作編」
                       Vol.24-3 2010/5/9
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~ アクセルと心のブレーキ ~ 

昨日は、アクセル操作と安全運転&エコ運転の関係についてお伝えしました。

今日は「アクセルと心のブレーキ」という不思議なタイトルがついていますが、 
取り敢えず、話を先に進めて参ります。

事故の原因の一つにスピードの出し過ぎがあります。

速度の超過は、曲がること、止まることにも大きな影響を与えます。

速度の超過によって、“曲がれない”、“止まり切れない”ということになり、
事故に至るケースが多いのです。

 
こちらの映像をご覧ください。

そして、速度超過が関係した事故は通常の事故に比べ、
事故の規模が格段と大きくなる傾向があります。

外部に与える損害も甚大ですが、乗員の受けるダメージも速度と
共に大きく変わってきます。

例えば、みなさんが乗っている車がコンクリートの壁にぶつかったとします。

この時、体重50Kgの方が時速10Kmで衝突した場合、みなさんはいったい
どの位の衝撃を体に受けると思いますか?

この時に体に受ける衝撃はおおよそ140Kgとなります。(計算式1を参照)

僅か時速10Kmの衝突でも体重の3倍強の衝撃を受けることになります。

とても、みなさんが腕で受けきれる衝撃ではありません。

時速10Kmでも140Kgならば、もし時速30Kmで衝突したらどうなると思います?

この時の衝撃は、おおよそ425Kgという途方もない数値となります。

そして、この衝撃を受ける時間は0.1秒程度と、瞬きするような短い時間ですが、
衝撃は確実にみなさんを襲ってきます。

今回は、みなさんが助手席の乗っているという前提で、
時速10Kmと時速30Kmの乗員の衝突シミュレーションを行ってみました。

(※シミュレーションの実時間は0.5秒ですが映像は10倍の5秒となっています。)

速度が増すと、乗員の挙動の早さが違うことがよく分かっていただけると思います。

この違いが衝撃となって乗員を襲うことになるのです。

これが、時速60Kmだったら、そして時速80Kmだったらどうなるかと考えると
ぞっとしますね!

アクセルを踏むのは簡単ですが、いつ何があっても対処できる速度で
走行するためには心のブレーキ、つまり“自制心”が大切です。

今日のワンポイントアドバイスは

 “アクセルを踏む時も心のブレーキは忘れずに!”

です。

大切なご家族を乗せている時はもちろん、自分一人で運転している時も、
一度事故が起きてしまえば、ご自身の家族はもちろん、被害者の家族までも
巻き込んでしまうのが交通事故です。

安全運転のためにも、そして限りある資源を大切にするためにも、
アクセルを上手に操作して快適なドライブを楽しみたいものですね!

それではまた来週をお楽しみに!

                        Vol.24-3 end

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