「車の機能編シリーズ6 安全装備編」
シートベルは命綱! 2010/05/22
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週末安全運転ワンポイントアドバイス
「車の機能編シリーズ6 安全装備編」
Vol.26-2 2010/5/22
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~ シートベルは命綱! ~
今日は、シートベルトについてお伝えします。
シートベルトはいざという時にみなさんの生命を守ってくれる大切な安全装備です。
平成20年6月1日の改正道路交通法の施行で、
後席のシートベルト着用が義務付けられました。
平成21年度、JAFから発表されたシートベルトの着用率は、
一般道では、運転席96%・助手席90%・後席33%、
高速道路では運転席99%・助手席96%・後席63%といものでした。
このデータを見て驚いたことは、高速道路ですら
前席着用率が100%になっていない点です。
80Km/h以上の高速で走行している車両で、事故が起こった場合、
死亡に至るか至らないかの差はシートベルトの着用の有無が明暗を分けます。
以前にもお伝えしましたが、体重50Kgの方が80Km/hで走行中に
固定物と衝突した場合、体にかかる衝撃力は実に1,000Kgを超える値となります。
瞬間的に体重の20倍もの衝撃を受けることになります。
シートベルトは、この倍近い荷重に耐えうる構造を備えています。
従って、自分だけシートベルトをして、同乗者に対してシートベルトを
使うことを指示できないドライバーは、ドライバー失格と言っても
良いのではないでしょうか?
子供が嫌がるから外していると仰る方もいます。
しかし、高速道路上で何度、不幸な車外放出事故があったか分かりません。
TVのCMではありませんが“シートベルトはあなたの命の為ですから!”と
言いたいくらいです。
シートベルトをしたくないという同乗者は、乗せない勇気も大切です。
また、シートベルトを使用していても、その使用方法が悪いために効果を
十分に発揮しない例もあります。
例えば、体にかかる窮屈感が嫌で、わざと余裕を持たせていたり、
クリップで挟んで同じく余裕を持たせたりしているケースです。
(緊急時に巻き取るプリテンショナー機構が付いていないタイプの場合です)
このような場合、衝突時に体が前方に投げ出され
前席の人は頭部をフロントウインドにぶつけたり、
後席の人は前席のヘッドレストに頭部をぶつけたりする場合があります。
また、助手席に多く見られる現象で、シートベルトはしていても、
極端にいすを後ろに傾けて真横に寝そべっているような着座姿勢では、
シートベルトの効力が半減されてしまいます。
シートベルトは正しい着用をしなければ宝の持ち腐れとなります。
それでは、本日のワンポイントアドバイスです。
“車に乗る時はシートベルトを締める!締めないなら乗らない!乗らせない!”
今回は少し過激な表現ですが、シートベルは乗員の命綱だからこそ、
敢えて強い表現にしました。
明日は同じく安全装備のエアバッグについてお伝えします。
Vol.26-2 end
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