「車の機能シリーズ11 特別編」
同乗者がいる場合の盲点とは? 2010/06/27
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
週末安全運転ワンポイントアドバイス
「車の機能シリーズ11 特別編」
Vol.31-3 2010/6/27
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■
~ 同乗者がいる場合の盲点とは? ~
昨日は、読者の方から頂いたご意見で
“助手席に同乗者がいた場合のドアミラーの視界”
についてお伝えしました。
今日は、助手席に同乗者がいた場合の意外な盲点についてお伝えします。
運転をしていると気がつかれると思うのですが、フロントウインドの
左右のピラー(Aピラ-)が視界を遮って邪魔だと感じませんか?
車種によっては、Aピラーの幅が太く、その死角に
歩行者、特に子供がすっかり隠れてしまうことがあります。
参考写真
同様に、助手席に同乗者がいると左方向の死角が大幅に増えます。
この死角が原因で事故に至るケースもあります。
参考図左折
これは交差点を左折する場合を想定した例です。
道路には歩道があります。
歩道上を自転車が時速10km程度で走っています。
後方から車両が左折のために減速しながら交差点へ接近します。
交差点直前で自転車と車両が図のような関係でシンクロしてしまうと、
自転車は助手席同乗者の死角に入り込んでしまいます。
しかも、ドアミラーの死角にもなっていて、運転席からは
全く見えない位置に自転車が留まります。
この時、横断歩道上に人がいない場合や、歩道の端に人がいない場合は、
車両は停止することなく左折を行ってしまいます。
その結果、横断歩道上で自転車に接触、又は巻き込むという事故が
発生してしまうのです。
もちろん、歩道上を走行している自転車(歩道走行可を除く)にも
大きな過失が存在しますが、それでも一旦、事故が起きてしまえば
弱者保護の観点から車両は不利な立場に立たされます。
助手席の人が自転車の接近に気がついてドライバーに注意を促し、
回避される場合も多いケースではあります。
交差点では右折の方が、圧倒的にリスクが高いと考えられていますが、
左折でも条件が整えば意外な落とし穴が存在します。
今日のワンポイントアドバイスです。
“助手席の同乗者がいる時は、左方向に大きな死角が存在していることを意識して、
左折の時には細心の注意を払いましょう!”
また、助手席に乗った時、ドライバーに対し、車の接近や、発進のタイミングなどの
アドバイスを与える時は、自分が運転する時のタイミングでは無く、
あくまで相手が運転すること基準に、十分余裕を持った距離感で
アドバイスを与える必要があります。
ほんの少しの思いやりで事故に逢う確率が大幅に減ります。
梅雨時は普通に運転していても視界が悪くなりがちです。
速度を控えめに、安全運転でお過ごし下さい。
それではまた来週をお楽しみに!
Vol.31-3 end
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■