「ドライブレコーダーから学ぶ交通安全その５ “信号機編”」
信号機により交通整理の行われている交差点 2010/08/07
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
週末安全運転ワンポイントアドバイス
「ドライブレコーダーから学ぶ交通安全その５ “信号機編”」
Vol.36-2 2010/8/7
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■
～ 信号機により交通整理の行われている交差点 ～
今日のテーマは、“信号機により交通整理の行われている交差点”です。
何やら硬いタイトルで難しい印象を受けると思いますが、
中身は分かりやすくお伝えしますので最後までお付き合いください。
最初に“信号機”に意味についておさらいします。
みなさんは、青信号は“進め”と思われていませんか？
一般のドライバーの方に、突然、
「青信号の意味は何ですか？」
と尋ねると、半数以上の方が
「進めじゃないですか？」
と答えます。
正解は、
“青信号は、自動車は直進、左折、又は右折することができる”
です。
このメルマガではお馴染みの道交法に信号色の規程があります。
信号色については、道交法第４条第４項に信号に関する規定が
記載されています。
青信号は、決して“進め”と命令している訳ではありません。
あくまでドライバーの判断で、青信号は進むことが“できる”ということで
あり、道路の状況によっては、交差点に入ることが危険だと判断した場合、
進まなくても良いということです。
いきなりですが、今日のワンポイントアドバイスは
“青信号は、進めではなく、
直進、左折、又は右折することが「できる」である！”
です。
それでは、黄信号はどうでしょう？
黄信号は多くのみなさんが“注意して進め”だと思っています。
しかし、実際は
“停止位置をこえて進行してはならないこと。
ただし、黄色の灯火の信号が表示された時において当該停止位置に
近接しているため安全に停止することができない場合を除く”
とあります。
私が、ドライブレコーダーの記録映像から見た黄信号の実態は、
黄信号は“進め！”だと言わんばかりの勢いで交差点に進入している車両が
多いということです。
映像１
交差点直前で信号を確認するような運転をしていると、
皆さん自身も危険な上に、後続車に対しても危険を増大させてしまいます。
走行中も常に前方の信号を注視していれば、信号が変わっても
臨機応変な対応が可能です。
それでは、本日のテーマの
“信号機により交通整理の行われている交差点”
についてお伝えします。
そもそも「交通整理」とはなんでしょう？
安全講習会などで小学生に尋ねると、
「警察官が交差点の中にいて、笛を吹きながら交互に車を通すことです」
と答えます。
お見事正解！です。
警察官がすべての交差点に常にいることは無理なので、
交差点でこの警察官の役目を担っているのが“信号機”です。
“交通整理”は更に厳密に言うと、
「交差する２本以上の道路を交互に規制して、車両を円滑に通行させること」
です。
つまり、信号機によって交差する道路を交互に規制している交差点を
“信号機により交通整理の行われている交差点”といいます。
このように、「交通整理が行われている交差点」のポイントは
“交互に”通行させることです。
車両が交互に通行するよう規制されていない交差点は、
“信号機により交通整理が行われていない交差点”扱いとなります。
例えば、歩行者が道路を横断するために設置された歩行者用信号のみの
交差点などは交通整理が行われていない交差点です。
歩行者用信号のみの交差点
また、点滅信号（夜間、点滅に切り替わっている信号機も同じ）も
交通整理が行われていない交差点となります。
点滅信号
信号機により交通整理が“行われている”交差点と
“行われていない”交差点で何が違うのかと思われる方が多いと思います。
実は、交差点で事故が起こった時に驚くほど過失に差異があるのです！
明日は、歩行者用信号機が設置されている交差点についてと、
皆さんの勘違いについてお伝えします。
それでは明日をお楽しみに！
Vol.36-2 end
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■