「安全運転のすすめ」
車間距離を見直しましょう! 2010/11/07
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週末安全運転ワンポイントアドバイス
「安全運転のすすめ」
Vol.46-3 2010/11/07
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~ 車間距離を見直しましょう! ~
昨日は運転に必要な3つの動作のうちの“認知”、“判断”と、
そのミスにより事故が起こる原因についてお伝えしました。
今日は、3つの動作の残りの一つ、“操作”についてお伝えします。
運転における“操作”とは簡単に言うと、走る、止まる、曲がることです。
この3つの操作で車を動かしているのです。
つまり、“認知”、“判断”をしてから、実際に車を走らせたり、止めたり、
曲がらせたりなど、“操作”することが“運転”ということになります。
言葉で表せば理屈っぽくなってしまいますが、実際の運転ではこれらの行為が
一連の動作として淀みなく継続していくのです。
逆に言うと、この行為がそれぞれ独立して行われたならば、
とてもぎこちない運転となってしまいます。
例を挙げますと、初心者ドライバーがこれに相当します。
初心者ドライバーの隣に乗っていて、ハラハラドキドキさせられた
経験はありませんか?
この原因は、全ての動作において余裕がないために、それぞれの動作が
バラバラになってしまっているからです。
“認知”の遅れが“判断”の遅れを招き、また判断に時間がかかるため
“操作”を行う時には既に状況が変わっているといった具合です。
まるで負のスパイラルのような状況といえます。
さらにもう一つ、最も大切な操作があります。
それは、“回避操作”です。
普通であれば、緊急時には「ブレーキを踏む」か、「ハンドルを切る」かの
いずれかの回避操作になります。
通常、一般のドライバーは二種類の回避操作を同時に行うことはできません。
また、事態の深刻さに硬直してしまい、このいずれも出来ないということもあります。
前回もお伝えした通り、人間の体は“認知”してから“操作”するまでに
一定の時間を要します。
これを“反応時間”と呼び、平均では0.7~0.8秒程度を要します。
前を走る車が突然、急ブレーキを踏んだことに気づき、
あなたがブレーキペダルを踏むまでに0.8秒を要するということです。
もしも、40km/hで走行していたとすると、1秒間に11.1m進むので、
0.8秒で約9m弱を、減速しないまま進んでしまいます。
ここで大切なことは車間距離の確保です。
次の動画をご覧ください。
車間距離が6mと12mの場合でシミュレーションを行いました。
車間距離6m
車間距離12m
ご覧頂いた通り、適切な車間距離をとっていれば、たとえ目の前の車両が
急ブレーキを踏んだとしても回避が可能となります。
一般道の走行では速度の半分の車間距離を保っていれば、
多少の認知、判断の遅れが生じても危険を回避することが可能となります。
最近では、一部の車種で、この認知、判断でミスが生じた場合に、
補助機能として機械が自動で判断してブレーキ操作しているCMを
ご覧になった方も多いのではないでしょうか?
確かに、あれば便利な機能かもしれません。
しかし、機械に頼りすぎると大変なことになります。
それでは、今週のワンポイントアドバイスです。
“事故に遭わない運転をするためには常に余裕が大切!”
認知、判断にミスがあっても操作の段階で、余裕でカバーできるような
運転を心がけてください。
今年も残り2ヶ月を切りました。
年末に向けて世の中はだんだんと忙しくなって行きますので、
運転だけは逆に余裕をもって行きたいものです。
また来週をお楽しみに!
Vol.46-3 end
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