歩行者用信号機が設置された交差点での盲点 | 週末安全運転ワンポイントアドバイス

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「ドライブレコーダーから学ぶ交通安全その5 “信号機編”」

歩行者用信号機が設置された交差点での盲点 2010/08/08

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 週末安全運転ワンポイントアドバイス
 
 「ドライブレコーダーから学ぶ交通安全その5 “信号機編”」
                       Vol.36-3 2010/8/8
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~ 歩行者用信号機が設置された交差点での盲点 ~

昨日は、信号機が設置された交差点でも、
全てが同じ扱いにならないということをお伝えしました。

今日は具体例を交えてお伝えします。

下の図をご覧ください。

信号機による交通整理がされていない交差点
図1

片側2車線の広路を走行していたA車が前方の信号が青なので交差点を
直進していました。

すると交差する左方の峡路からB車が左折で進入してきたそうです。

次の瞬間、A車の左フロントフェンダーにB車の右前部分が
衝突してしまいました。

A車のドライバーは、すぐに保険会社に連絡を取り、

「自分は青信号で直進中、交差する狭い道からいきなり
相手車が飛び出してきて衝突された」

と伝えました。

更に、

「自分は青信号で交差点を通過中だったので、
相手は信号無視であり、自分に過失は無い」

と力説したそうです。

しかし、保険会社の担当者からは、

「Aさんにも2割程度の過失が存在します」

と言われてしまいました。

Aさんは、

「何で!?」

と納得がいきません。

何故2割も過失が存在するのでしょうか?

この事例について、考えてみます。

確かに、A車側から見れば一見、信号機が設置された交差点のように見えます。

自分は青信号で直進したと主張するのも、もっともだと思います。

ところが、B車側をご覧ください。

B車側には、対面に信号機がありません。

代わりにあるのは一時停止の標識です。

B車を規制する信号機がないということは、
信号機によって交互に交通整理は行われておらず、
この事故形態では“信号機による交通整理が行われていない交差点”、
つまり信号のない交差点での事故として扱われることになるのです。

(資料2:「過失割合[pdf]」参照)

B車を規制しているものは、一時停止の標識です。

つまり、一時停止を行い左右の安全を確認したならば
いつでも発進できるのです。

もちろん事故になるような進入は論外です!

Aさんにすれば無過失だったと思った事故が、
事故形態から2割程度の過失が存在すると言われると

何で!?

と驚くのも無理はありません。

みなさんも同じ思いではないでしょうか?

この事例では、交通整理が行われていない交差点として扱われてしまうと
いうことがポイントです。

Aさん側が青信号でも絶対有利とはならない事例が存在することを覚えて
おいて下さい。

ここでもう一例、関連する規制についてご覧頂きます。

図2をご覧ください。

一時停止は一時停止
図2

交差点出口で一時停止中のA車は、歩行者が押しボタンを押したため、
交差する広路が赤信号に変わり、左折を開始しました。

交差点に近づいていた後続B車はA車の様子から交差道路が
赤信号で止まっているのを知ってそのまま交差点に進入、直進をしました。

恐らく、B車の後ろに後続車がいれば
同じくそのまま交差点に進入するでしょう。

これは、このような形態の交差点で良く見かける光景です。

この場合、峡路(A車、B車側)から進入する車両は
交差道路の状態が赤でも青でも一時停止の規制は変わりません。

従って一台一台が、一時停止をして安全の確認をしなければならないのです。

しかし、実態は前車に追従して交差点に進入する車両が多いのです。

これも“慣れ”に因る、道交法違反の一例です。

歩行者信号が設置されている交差点では、
峡路側の多くには一時停止の規制がかかっています。

本日のワンポイントアドバイスです。

“一時停止標識が有る交差点では、交差する道路が赤信号でも
 必ず一時停止と安全確認を行うこと!”

このメルマガをご覧いただく時には、皆さんは海に山に
そしてふるさとに向かわれる時期だと思います。

ワンポイントアドバイスを思い出して安全運転で楽しい夏休みを
お過ごしください!

                        Vol.36-3 end

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