「ドライブレコーダーから学ぶ交通安全その8 “信頼の原則編”」
信頼の原則とは何か? 2010/09/11
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週末安全運転ワンポイントアドバイス
「ドライブレコーダーから学ぶ交通安全その8 “信頼の原則編”」
Vol.39-2 2010/9/11
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~ 信頼の原則とは何か? ~
先週お伝えした、導流帯の事故につきまして、
交通調査をしている友人に尋ねてみました。
彼の話しでは、
「過失の算定から見ればその通りであるけれど、
個人の見解としては、導流帯の表示に従って進路変更をした車に対して
過失が厳しすぎるのではないか」
というものでした。
私も同感です。
そこで今日はまず、事故事例からご覧頂きたいと思います。
No.1 右折の追い越し
この事故は、右折を開始した車両の右側から二輪車が追い越しをしたものです。
普通に考えればまずこの事故は、あり得ないものです。
右折車両のドライバーは、一瞬、何が起きたか理解できないでしょう!
No.2 センターオーバー
この事例は、片側1車線の道路を直進中、突然、対向車が飛び込んできたものです。
ドライバーは何も成す術がありません!
No.3 歩行者
この事例は、片側3車線の追い越し車線から右折ラインに入り直進していた
ところ、突然、追い越し車線の車の間から道路を横断しようとする歩行者が
現れたものです。
片側3車線ということから考えても横断歩行者が現れるなどとは
考えもしないでしょう!
以上の事例と、先週お伝えした導流帯の事故には密接な関係があります。
導流帯の事故の発生原因は、モラルを守る者とそうでない者が存在するために
その狭間で事故が発生するとお伝えしました。
今回ご覧頂いた事故は、常識では考えられない行為が存在するという事実と、
このような事故が発生した時の過失の所在はどうなるかということが問題です。
私達ドライバーは運転を行う際に、ルールを遵守して運転を行っています。
このルールとは“道路交通法”です。
この法律により、ドライバーは走行する場所や速度、停止位置などの
規制を受けているのです。
つまり、各ドライバーが相互に法律を守って走行するという信頼の下に、
交通社会が成り立っています。
例えば赤信号では止まるという絶対的な信頼の原則が成り立っているからこそ、
信号による交通整理が可能となっています。
今日のワンポイントアドバイスです。
“交通社会は信頼の原則の上に成り立っている”
これを覚えてください。
この信頼の原則を揺るがす事故が起きた時の過失については明日、
お伝えします。
それでは明日をお楽しみに!
Vol.39-2 end
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