環境変化による事故 | 週末安全運転ワンポイントアドバイス

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「雪道での事故」

環境変化による事故 2010/11/14

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 週末安全運転ワンポイントアドバイス
 
 「雪道での事故」
                       Vol.47-3 2010/11/14
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~ 環境変化による事故 ~

昨日は雪道でのスリップについてお伝えしました。

今日は少し視点を変え、環境変化による事故の危険性についてお伝えします。

と、本題に入る前に、余談を少しよろしいですか?

雪国の道路を走っていると都会ナンバーの車両が
コースアウトしている事故を見かけることがよくあります。

原因は、速度超過であることは一目瞭然ですが、
その中でも、事故を起こす車両について傾向があるように思います。

車両の特徴として、重量級のRV車がよくコースアウトしています。

当然4輪駆動車であり、それなりに雪道に強い車両であると思うので、
ドライバーの慢心が速度超過を招いているかもしれません。

しかし、それだけではない別の要因が隠れているようにも思えます。

平地や上り坂の道路では、車体の重量はあまり問題になりませんが、
こと下り坂となると、この“重量”がとても効いてくるのです。

RVとて速度が乗ってしまえば万能ではありませんし、重さが災いします。

上り坂と同じ気持ちで下り坂を走行することは絶対に禁物です。

それでは、本日の主題である雪道での環境変化について、
まずは次の映像をご覧下さい。

映像3 出会い頭

一見すると分かりにくい映像ですが、左のサイドミラーを注視して下さい。

左から出て来た車両が自車両の左側面に衝突しています。

このように、雪が積もると、普段通り慣れた道であっても
その表情を一変させてしまい、何時、何処から車両が出てくるか分かりません。

しかもこの映像のように、晴れた昼間の映像でも、何処に交差点があるのか
はっきりしなくなります。

また道路の左右にはあちこちに雪の山が作られることもあります。

このような状況下で、更に降雪があればより一層判断がつきにくくなります。

道路事情を知っていても、この状況に至っては
絶対的なアドバンテージとはなりません。

初めて通る道であれば、なお更、危険が増します。

次の映像をご覧下さい。

映像4 対向車

普段なら楽にすれ違える道であっても、道路脇に雪が積まれていると、
その分、通行できる部分は狭くなります。

この事例でも、対向車が速度を落としていればすれ違うことは可能でした。

しかし、心理的圧迫から不用意にブレーキを踏んでしまった事例です。

これもまた、環境がもたらした事故と言えるのではないでしょうか?

それでは、今日のワンポイントアドバイスです。

“雪道の運転に正解はない。
刻々と変わる状況に対して細心の注意を払い、
いつでも止まれる速度で運転すること!”

映像でもご覧頂いた通り、交差点でのリスクはとりわけ高く、
この他にも信号の変わり目で止まり切れずに飛び込んでくる車両など
何でも有りです!

これは、車両を運転するドライバーだけでなく、歩行者側にとっても
同じリスクとなります。

交差点での信号待ちは、立ち位置によって運・不運が分かれる場合もあります。

運転される方もしない方も、雪禍に巻き込まれないようにしたいものですね!

寒くなって暖房を使い始めると、居眠り運転に陥りやすい環境となります。

十分、睡眠をとって安全運転でお過ごしください。

また来週をお楽しみに!

                        Vol.47-3 end

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